ピースボートv114で世界一周 0日目(2023.4.6)

0日目。4月6日。

 

横浜出港には前日入りしないと間に合わないため、飛行機で羽田まで飛んで前乗りした。

実はこの前日に熱が出て具合も悪く、早めに寝たりして熱は下がったものの、まだ本調子ではなかった。気合でなんとかはなりそうだったが、乗船時にPCR検査の結果を提示しないといけなく、もちろん陽性だと乗れなくなってしまう。そして2日前に受けたPCR検査の結果が出るのがこの日だったのだが、なかなか結果が出ない。だが飛行機の時間が来てしまったので、結果が分からないままではあるがとりあえず横浜に向かうことに。

仮にこれで陽性だったら横浜からとんぼ返りになってしまう。横浜に行くだけ虚しいだけだ。しかしそれよりもっと悲しいのは、もしも今回乗れなくなってしまったら、次のクルーズに乗るとしても4か月以上先である。それまでどうする。バイトでもして4か月過ごすか?…いや、これ以上は待てない。なんとしても今乗りたいのだ。

 

 

そもそもなぜ船で世界一周をしようと思ったのか。

大学卒業後、就職して東京で生活していたのだが、毎日同じような暮らしに飽き飽きしていた。どこか行きたいな。でも国内はもうわりと行ってしまったし特に行きたいところも思いつかない。

そんなときに、どこかの居酒屋のトイレに貼られていたピースボートのポスターが目に入ってきた。今まで何度も目にしたことはあったが、なんか怪しいよなとか、へえ、こんなのがあるんだ、と完全に他人事で、それ以上踏み込んだことは一度もなかった。しかしその時ばかりは、これってどうなんだろう、ちょっと調べてみようと思うに至った。海外旅行に行きたい気持ちは前々からあったが1人で海外旅行に行く勇気がなかったので、これは丁度良いかもしれないと思った。しかも、ぼちぼち仕事を辞めて地元に戻ろうかなと思ったりもしていたので、転職のタイミングで行くのは大いにありだなと思った。

ネットを調べると変な噂なども書かれていたりしたが、とりあえず資料請求をしてみることに。すると後日電話がかかってきた。何を聞かれたか詳しくは覚えていないが、高田馬場にあるピースボートセンター(通称ピーセン)というところに説明会に行くことになった。これが2022年の5月くらいのことだ。

ボランティアで街中にポスターを貼るか内勤をすると割引が貯められて、それで船賃が安くなるという。街中に貼られているポスターはボランティアが貼っているものだったのか。頑張れば4か月くらいで船賃の全額分の割引を貯められてタダで乗れると聞いて、仕事を辞めてボランティアに専念しようかとも思った。しかし、コロナでしばらく船が出ておらずそれがいつ出るという確証もなかったのでボランティア割引を貯めたのにいつまでも出ませんとなった時のリスクが大きすぎるのと、飛び込み営業スタイルのポスター貼りが思っていたよりも大変で、普通に仕事をしていた方が楽に稼げるし現金を貯めた方がアンパイだと思ったので大人しく仕事を続けることにした。

本当は12月出発の113回クルーズに乗ろうと思っていた、というのもあり、仕事は12月で辞めて地元に戻った。それまで数回だがピーセンに行ってポスター貼りや内勤をしたりイベントに参加したりしたので一応数人は顔見知りができた(そして同時に怪しい組織じゃないか見極めてもいた(笑))。

退職してからはリゾートバイトでお小遣い稼ぎをしていた。そんな中、1月に、4月の114回クルーズが出ることが分かり、乗れることが確定した。実に3年ぶりの出港である。

そして準備なんかもしっかりしてようやくだと楽しみにしていたのに前々日に発熱するなんて…

さて、夜20時頃になってようやくPCR検査の結果が出た。合格発表のような緊張感…。いや、自信が全くなかったので合格発表よりも怖かったかもしれない。

結果は…

 

陰性!!!

ああ、よかった!本当に!

乗れるじゃん!

 

そんなドキドキの0日目でした。