ピースボートv114で世界一周 7~9日目(2023.4.13~15)マニラ寄港

日本を出航して初めての寄港地、マニラに到着した。マニラは3日間だ。当初はマニラの前に中国の厦門にも行く行程だったが、出発直前になって家に寄港取り止めのハガキが届き、その代わりに2日間だったマニラが3日間になった。マニラを3日間にするなら他の寄港地を1日増やしてほしかったが、港の関係などもあってそうも行かないのだろう。

飛行機に乗って泊まりでセブ島などに行っている人たちもいた。マニラだけに留まらないという選択肢もあったのか。ただマニラに限っては、外泊するとPCRか抗原検査を受けないといけないらしく、それが面倒くさそうだった。陽性なら強制下船だろう。リスクも高い。また、24時を過ぎると船から締め出される上に前述の検査も受けないといけないという情報もあった。

 

1日目

実に6日ぶりに陸に降り立った。暑くて蒸し蒸しする。船の上以外を歩いているのが変な感じがして、見慣れない景色を見てようやく、本当に世界一周をしているんだと実感した気がする。

タイニー*1に横浜ピーセンの人たちと一緒に回る?と誘われたのだが結構な大人数だったので断って、とくちゃん*2と2人で回ることになった。治安があまり良くないと聞いていたので警戒しながら歩いた。トゥクトゥクとか自転車の客引きが多い。そしてお金をせびる子どもたちもたくさんいた。

フィリピンペソを入手するために港の近くのセブンイレブンに行くと、知った顔が何人かいた。結局ATMの調子が悪く、お金を下ろすことができなかったため、他に替えられそうなところがあったら替えようということになった。

せっかく世界一周するのなら一周を通して何かがしたい、ととくちゃんに話したところ、全寄港地でどの国にもありそうなマクドナルドに行って物価を比較するのが面白そうじゃない?という意見をもらったので、さっそくマクドナルドに行った。

注文はタッチパネルからできる。お腹を壊すかもしれないから飲み物を頼むときには氷無しにした方がいいと言われていたのだが、言いたいことが伝わらずに氷ありになってしまった。まあ、お腹は壊さなかったので良しとしよう。

とくちゃんがタッチパネルで選んでいるとき、困っていないか警備員の様な人が見に来た。そのときに氷無しにしたいというのが通じたらしく、その警備員がレジにいる店員さんに伝えに行った。と思ったらそのままズカズカとカウンターの向こう側に入って行き自分でドリンクを作り始めたのだ。え?!警備員じゃないの?!

残念ながらwifiは使えなかった。

その後マニラ大聖堂に行き、サンチャゴ要塞にも行こうとしたのだが、現金じゃないとチケットが買えなかったのでこの日は断念した。お金はあるのにお金が無いのだ。

スーパーに行った。フィリピンで有名だというバナナケチャップを買った。出るときにレシートと袋の中身をチェックされる。

それからJ.COというドーナツ屋さんに入ってみた。警備員なのか、お店のドアを開けてくれる人がいた。隣のお店にもいたので、このお店だけというわけではなさそうだった。色々なドーナツがあって悩んだが、アボカドディカプリオ(Avocado Dicaprio)を注文。

ネーミングセンスがあって面白い

そして飲み物にアボカドフラッペを頼んだので、アボカドが大好きな人みたいになってしまった(笑)そして普通のドーナツが一つ。これは飲み物を頼むと付いてくるおまけらしい(それならドーナツは頼まなくてもよかったな…)。

国立自然史博物館という無料の博物館に行った。無料だとは思えない綺麗さと広さ!建物の中にいるだけでこんなに安心できるものなのか。中央の吹き抜けで学生らしき人たちがたむろしていたが、その気持ちがよく分かった。

広々した吹き抜けがある

治安が悪めな雰囲気の通りの角にジョリビーがあったのだが、ジョリビーの赤い蜂のキャラクターの笑みがとても不気味に見えた。

結局両替はせず、クレジットカードのみで1日過ごした。JCBが使えるところもあった。

「No, thank you(いいえ、結構です)」というお断りだけでは退かないしつこい客引きに「No money(お金がない)」と言うと「Why(なぜ)?」と半笑いで返ってきた。そりゃwhyだよな(笑)明らかに観光客なのにno moneyなわけがない。でも本当に現金は全く無かったんだよ。

いい時間なので船まで戻っていると、客引きが「Go to the ship(船まで行くよ)」と言ってきた。何も言っていないのに船の客だとバレバレのようだった。多分合ってるよな、とあまり自信もなく歩いていたが、「2ペソで送るよ」と言ってきた客引きがしばらく進んでから「1ペソ」と言ってきたのでそのおかげで船に近づいてはいることが分かった。ありがとう、客引きのおじさん(乗ってはいないが)。それにしても、1ペソは2.4円くらい。本当に1ペソだけで乗せてくれたのだろうか。どう考えても安すぎて不安になるくらいだ。

 

2日目

どういう流れで一緒に回ることになったかは忘れたが、とくちゃん、ハリー、エレキ*3、そしてエレキと相部屋の「デラックス」と回った。

港の近くのホテルでドルからフィリピンペソに替えてもらったのだが、手数料で250ペソ(約600)円も取られてしまった。だが、これでようやく現金を手にできた。

フィリピンペソ

そして今日のメイン、アジア最大級のショッピングモールであるSMモール・オブ・アジアへ。ホテルで呼んだタクシーで向かった。

デラックスはろう者なのだが、そこで現地のろう者の知り合いと会うらしい。そこから別行動になるはずだったが、お父さん、お母さん、ろう者の娘さんと、娘さんのお友達の4人と合流し、一緒に回ることになった。

Chowkingというお店でハロハロをいただいた。

モールの中を色々見て回ってお土産を買ったりもした。自分用にキングフルートというリコーダーのような楽器を買ってみた。指使いはリコーダーと似ているのだが、息の強さで音の高さが変わるというのがリコーダーとは違う。

こんな近代的な通路もあった

フィリピン料理をたくさんいただいた。お金を払おうとしたのだが、結局おごっていただいてしまった。

海の見える方まで行くと、遠くに我々が乗ってきた船も見えた。

帰るときにはタクシーを捕まえて値段の交渉までしてくれ、とても良い方々だった。目的地を正しく伝えられておらず結局始めに言っていた料金より多く取られてしまったのだが...。

 

3日目

再びとくちゃんと2人で行動した。

交通量が多い所での道路の横断がなかなか怖い。渡れないでいると現地のおじさんが車を止めて渡らせてくれた。「Thank you」と言って行こうとすると、「Give me some money(お金ちょうだい)」と。そういう感じか。

歩いているといつものように客引きが来る。自転車のおじさんだ。1回くらい乗ってみてもいいかもねと話していたので、いつもは値段すら聞かないが試しに聞いてみた。周遊ツアーを提案されたが、サンチャゴ要塞にさえ行ければよい。そう言うと、渋々金額を提示された。いくらか忘れてしまったがそこまで高くない気がしたので乗ってみることにした。うまく説明できないが、自転車の後ろに2人乗れるところが付いている乗り物である。歩道を走っていたので、車道に出るための段差でまずガッタン。そして横断歩道を渡って行くのかと思いきやいきなり車道の真ん中を走行!しかも運転中に話しかけてくるので怖い。運転に集中して!乗車時間2分半。あれ、こんなに近かったっけ。少しヒヤヒヤしたが面白い経験ができたので良いか。

そして1日目に現金が無くて行けなかったサンチャゴ要塞に到着。

あの怖い笑みの所とは別のジョリビーに行ってお昼ご飯。

カサマニラという博物館にも行った。

離脱のことを調べるためにスタバに入った。

おしゃれなスタバ

が!wifiが使えない!店員さんに聞くと、フィリピンのsimを使っていないとwifiは使えないとのことだった。せっかくスタバに来たのに…。注文したStrawberry Pie Pure Matcha Latteを飲んでゆっくりした。

スーパーに行った。マンゴーと、タマリンドという見たことのない果物を買ってみた。ちょっと食べてみたいという程度だったので1口で良かったのだが箱売りしかなくて箱で買った。

プルーンのような味がする

そして近くにあるはずなのに行けていなかったリサール公園へ。

その後、ポストカードを送るために地図上で郵便局と書かれた所に行ったのだが、そこには郵便局など無かった。

これは郵便局ではないな…

仕方がないので諦めて、ポストカードは船から送ることにした(ポストカード1枚だと300円で代行して送ってもらえる)。

観光はもう満足したのでwifiを拝借しようとホテルに入ると、船の人たちがいっぱいいた。みんな考えることは一緒か。そこにタイニーもいて、この3日間で色々調べてくれたらしい。ありがたい。ちなみに近くの水族館でもwifiが使えて、そっちにいた人も結構いたらしい。

帰船リミット(船上に戻らないといけない時間)のわりとギリギリまで何人かでセブンイレブンで最後の買い物をしていた。結局お金は使いきれなかったけどまあ良いか。

毎寄港地、マグネットとポストカードは買うことにした。

 

マニラは3日間もあったから時間を持て余すくらいゆっくりできた。

*1:船に乗る前からの知り合い。一緒に離脱しようか企んでいる。

*2:同部屋の子。

*3:麻雀友達